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2009年12月19日 (土)

東京レポート by ジェローム

今年9月、写真展のために来日。途中、数日の上海遠征も含め、およそ3週間に渡って東京に滞在したジェローム氏。彼のblogで、東京レポートがアップされた。

ジェロームって、誰? という人のために、『ライブ・ウィンドウズ』(コアマガジン)で、私、ケロッピーが書いたインタビュー記事を掲載しておきます。

よろしくでーす。

[profile]
ジェローム・アブラモヴィッチ(Jerome Abramovitch):カナダ・モントリオールを拠点に活躍するカメラマン。そのキャリアは15年に及び、今回東京にて、その作品世界の全貌を明かす。アンダーグラウンドから広告写真まで手掛けるテクニシャンとして、今や世界的に知られるアーティストである。また、改造実践者として、プレイ・ピアッシング(針刺し)、セイリーン・インフュージョン(生理食塩水の顔面注入)の2つのタイトルで世界記録を達成し、ギネス・レコードの保持者となっている。

[title]
全身針刺しと顔面食塩水注入で
ギネス世界記録を保持し
自ら指を切断した男が撮った写真作品

[text]
 ジェローム・アブラモヴィッチ氏は、タトゥーやピアスを超えた身体改造(ボディ・モディフィケーション)の愛好者たちの間では、世界的に有名な人物である。
 「自ら指を切断」「全身に100箇所以上の焼印」「身体各所に埋め込み」「生理食塩水顔面注入(セイリーン・インフュージョン)の発明者」などなど。ギネス・ブックにも2タイトルで名を列ね、改造実践者としての輝かしいキャリアによって、彼は身体改造世界大会の記録「モドゥコン・ブック」の表紙を飾るほどになった。
 「身体改造は、痛みも含めた体験として、『自分にはどこまで出来るのか』という挑戦だった。他人から見たら、やり過ぎだったかもしれないけどね。でも、一度行くところまで行くと、その激しさを“自分の身体”で表現することから、よりアート作品(写真)で表現していきたいと思うようになったのさ」
 ジェローム氏のユニークなキャラクターは、写真家としてのキャリアにおいても、非常に独特な形で現れる。彼は18歳で本格的に写真を始めるが、主な被写体は自分、セルフ・ポートレートばかり撮る、ある種“変態チック”な写真青年だった。そんな彼が、身体改造と出会うことで、そのセルフ・ポートレートは、そのまま極限的な改造や驚くべき身体プレイのドキュメントとなったのだ。
「『僕は何者か?』という問いが常にあったんだ。そして、改造を始める以前、すでに『僕は写真家だ』という結論に達し、そして、改造した自分を被写体とすることから自分の写真のスタイルを確立することが出来たんだ」
 セルフ・ポートレートから始め、身体改造愛好者たちとの交流から、次第に他の実践者たちの写真も手掛けるようになった彼に、当初から強烈な影響を与えきたのが、写真家のジョエル・ピーター・ウィトキンとディーター・アペルトだ。
「ディーターは、ドイツの写真家で全裸に泥を塗りたくり、原始人のような格好のセルフ・ポートレートを撮っていた。美大の先生に教えられたけど、僕はまさに彼の現代版をやろうとしていたともいえるね」
 彼は美大生時代、学費を稼ぐためにバイク・メッセンジャーとして働いていた。卒業後、プロとなり、彼は世界のバイク・メッセンジャーを撮る写真家になった。
「もう改造実践者として自分を表現することからは引退している。写真の作風が確立してからは、『僕を見ろ』と自分自身を見せびらかすよりも、『僕の作品を見ろ』といいたい。僕は、アーティストとして、作品の中に昔のような“過激さ”をぶつけているんだ」
 彼が自ら指を切断したのは、1998年の9月18日。そして、2009年の同じ日、彼にとっては、初の本格的な個展が東京でスタートした。それは、ジェローム氏にとって、写真家としての世界デビューなのである。

2009年9月、The Ghettoの百ギャラリーにて、服部俊幸写真展(from 大阪)「八百万」、ジェローム・アブラモヴィッチ写真展(from CANADA) 「CHAPTER9PHOTOGRAPHY "RETROSPECTIVE ONE" EXHIBIT」、ケロッピー前田写真展「サスペンション考/ホルマリン景」 が同時開催された。

[additional]
3つの個展を同時開催、その内容は?

◇私、ケロッピーは近年、写真家としての活動も本格化。今年の夏、NYの伝説のギャラリー「ボディ・アーカイブ」で個展開催、9月にブロードウェイ・ギャラリーでのグループ展にも出展した。そんな勢いで、帰国後一発目の写真展として企画したのが、今回の3つの個展を同時開催するという贅沢な試み。グループ展にせずに、3つの個展としたのは、それぞれの個性を制約することなく、ぶつけ合いたかったから。カナダのジェローム氏が15年間の作品を一挙公開するのに対し、日本勢はテーマ性を重視。服部俊幸氏は、自然の中に汎在する“神”の姿を、デジタル写真で作品化、ケロッピーはフック貫通吊り下げ&人間の皮膚ホルマリン漬けのリアリティを厳選した写真作品で表現した。

text from LIVE WINDOWS magazine (core magazine)
(c) RYOICHI KEROPPY MAEDA

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