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2010年1月

2010年1月31日 (日)

CINEKINK NY映画祭ノミネート!!

日本の身体改造シーンのドキュメンタリー「ボディ・モディフィケーション・フリークス」(監督:福光睦、監修:ケロッピー前田)が、CINEKINK NY映画祭にノミネートされました。

デパートメントHでのTHEフッカーズの映像も入っています。
ご協力いただいた皆さん、ありがとうございます!!

”CINE KINK 2010”
2/16 - 2/21

Theater Screening 2/17 - 2/20 @Anthology Film Archives (32 2nd Ave. @2nd St. NY)

"Body Modification Freaks" 2/17 9:10pm -

※CINE KINKノミネートを記念して、デパ会場内改造ブースにて、「ボディ・モディフィケーション・フリークス」の上映&販売を行います。よろしくお願いします。

※次回サスペンションは、来週2月6日(土)のデパ。

2月6日(土)「デパートメントH 2099」
@東京キネマ倶楽部(03-3874-7988) 深夜12時〜オールナイト

※以下、『タトゥー・バースト』(2009年1月号)に掲載されたBMF対談です。

日本から世界に発信される「身体改造カルチャー」の全貌
DVD「ボディ・モディフィケーション・フリークス」発売!!

福(「BMF(ボディ・モディフィケーション・フリークス)」監督・福光睦)「なぜ、DVDを出すことになったかというお話からいきましょうか」
前田(「BMF」監修・ケロッピー前田)「今年になってから、とにかく、海外の身体改造アーティストが次々と来日して…」
福「考える暇なんてなくて、来ちゃったから撮るしかない。本当にそんな感じでしたね」
前田「昨年、福編集長がワイレア出版から『モダン・フリークス』を出して、僕の写真集『スカーファクトリー』がイギリスのクリエイションブックスから出版されて、その流れで次々に海外の身体改造アーティストが来日しちゃったという」
福「数年前まで、一年に一回くらいでしたよね? ルーカス・スピラ氏が02年に来日したのがスタートだと思うんですけど」
前田「身体改造については、『バースト』で最初に種を蒔いていて、その読者たちが実践者になってネットに書いて、それを見た人たちが実践してみたくなっていた状況があった。そのタイミングで、『モダン・フリークス』が出たり、実際に改造アーテイストたちが来日して、『やっぱり、本当だったんだ』みたいに今の盛り上がりに繋がった」
福「そういうものって、昔は海外にこんな文化があるのかとか、ビックリ人間の一種として楽しんでいたような。『バースト』も、いろんなものを取り上げていて、その中で、だんだんカルチャーとして区分けされていった感じでしたね」
前田「海外で身体改造が登場したのは94年くらい。盛り上がってくるのは96年とか97年なんだけど、ちょうど僕も海外取材に行き始めてた頃で、凄くラッキーなことにすべてをリアルタイムで体験できたから。それまで日本で紹介されるカルチャーはどれも時間的に後追いだったけど、身体改造が出てきたあたりから、インターネットの時代になって、世界中が同時進行になったんだ」
福「最近、取材していて感じるのは、身体改造がフェティッシュ・パーティと結びついてきていることですよね」
前田「サスペンションはわかりやすいからね。“見る身体改造”というか、その技術を利用したショーとして」
福「以前はアーティストやパフォーマーが披露するものだったのが、プロが希望者たちに、サスペンションを体験させるというのが、次の段階になっていますね」
前田「東京では『THE フッカーズ』、大阪では『BABYLON』というサスペンションチームが始動しているからね」
福「一般化的に受け入れられてきたということですかね」
前田「世代交代というか、今の若い子たちは、サスペンションで「吊られるか」を悩むんじゃなくて、「もっと違う吊り方できませんか?」って、聞いてくるよね」
福「『スーサイドじゃなく』とか(笑)」
前田「そうそう。『バックの曲をリクエストして良いですか?』とかね(笑)」
福「自分の美学ですね。これからの身体改造文化をどうなっていくんでしょうね?」
前田「身体改造が出てきたときも、タトゥーやピアスが一般化したときだったから、身体改造がメジャー化した今こそ、もしかしたら、次の凄いものが生まれつつあるかもしれない。『まさに、油断ならん』って感じで、今回のDVDもじっくりと観て欲しいね」
福「そこら辺は、コメンタリーでX51の佐藤さんとも話していますよね。この続きは、ぜびDVDの方で楽しんで欲しいですね」
前田「よろしくでーす」

ケロッピー前田監修『Body Modification Freaks』(ワイレア出版)
08年11月29日発売/4,980円(税込み)/本編60分+特典映像60分
/サンパ・フォン・サイボーグ(フィンランド/イギリス)、ルーカス・スピラ(フランス)、クリスチャーネ(ノルウェイ)、ブルーノ&ブレーノ(イタリア)、THEフッカーズ(東京)、BABYLON(大阪)

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2010年1月11日 (月)

BM NEWS LETTER

2010 !!
ご挨拶が遅れましたが、本年もよろしくお願いします。

さて、『BM NEWS LETTER』とは、私、ケロッピーが2001年に個人的なメールマガジンとして立ち上げ、02年から『BURST』の誌面ての連載記事となり、今も『TATTOO BURST』(コアマガジン、隔月刊)にて連載中の身体改造情報ニュースです。

パソコンのデータ整理をしていたところ、2001年刊の『BM NEWS LETTER VOL.2』を発見。自分でもちょっと懐かしくなって、ここにアップしてみることにします。

ちなみに、特集記事となっている「MODCON 3」で、私もサスペンションの初体験もしています。では、お楽しみください。

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B.M.NEWS LETTER VOL.2 
(ビー・エム・ニューズ・レター)

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(第2号)発行 2001年8月15日
     発行人 ケロッピー前田
     問い合わせ ggsb@wa2. so-net.ne.jp

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◆ごあいさつ◆

 B.M.NEWS LETTERは、ケロッピー前田が、BME(ボディ・モディフィケーション・イージン)の身体改造情報を中心に、日本語で最新ニュースをお伝えする無料メール・サービスです。日本でも、身体改造愛好者のネットワークづくりが進むことを望んでやみません。ご意見、ご質問、ご感想など、随時受け付けております。今後とも、ご支援お願いいたします。
 
◆お詫びとお礼◆

 B.M.NEWS LETTER第2号は、予定(6月1日)より大幅に遅れた発行となりました。皆様、本当にお待たせしました。発行が遅れている間も、多くの励ましのメールをいただきました。ありがとうございました。
 
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◆トピック◆

◆7月21、22日、「モドゥコン2001(MODCON 3)」開催◆
→世界最大の身体改造ホームページBME主催による世界身体改造大会「モドゥコン2001(MODCON3)」が、カナダのトロントで、7月21日(土)、22日(日)の2日間に渡って開催されました。今回のテーマは、「若い身体改造愛好者大歓迎」ということで、初参加で、身体改造手術を受けに来た若い人たちが多くいました。また、この大会の模様は、北米で、DVD付きの書籍として出版される予定です。

(※)これが『モドゥコン・ブック』になりました。

◆ケロッピー前田、モドゥコンで、ボディ・サスペンション初体験◆
→背中にフックを貫通して吊り下げるボディ・サスペンション。今年のモドゥコンでケロッピー前田も吊られてみました。ケロッピー前田のサスペンション写真は、9月4日発売の「バースト」に掲載しますので、そちらを見てみてください。

(※)『BURST』2001年10月号です。

◆2002年のモドゥコン(MODCON4)の日程が発表されました◆
→「モドゥコン2001」開催中に、来年、2002年の日程も発表になりました。2002年9月27日から30日までの4日間、参加費用&改造手術費用は無料。日本から参加も大歓迎とのこと、私、ケロッピーも協力します。わからないこと、質問などあったら、どんどんメールください。さあ、来年は、みんなでモドゥコンへ行こう!!

(※)残念ながら、これは中止になりました。そのかわり、2002年に『MODCON BOOK』が出版されました。

◆スティーブ氏、ルーカス氏が来日を予定◆
→インプラントの開発者にして、現在の身体改造シーンをリードするスティーブ・ヘイワース氏が、来日を計画しています。また、メスの芸術家カッティングの達人ルーカス・スピラ氏も来日を予定。日本で、本格的な改造手術を受けてみたいという方には、絶好のチャンス。来日の日程がわかりしだい、B.M.NEWS LETTERの号外をお送りします。

(※)ルーカスは02年1月、スティーブは03年5月に来日が実現。ルーカス氏は、今年春にも来日を予定しています。

◆日本人のスプリット・タン実践者ピス清さんのホームページに感動◆
→日本では、ハードな身体改造を実践するのは、難しいと思っている方も、大いに励まされる日本人のスプリット・タン実践の記録。私も、ピス清さんのホームページを読んで感動しました。日本語で読めるので、みんな、絶対見てあげてください。

(※)彼は現在、立派に社会人しています。ホームページはどうなったかな?

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◆モドゥコン2001(MODCON 3)大会報告◆
 今年も、カナダのトロントで、「世界身体改造大会」(モドゥコン)が行われた。7月21日(土)、22日(日)の2日間に渡って行われた大会の報告を本家BMEよりも先に、B.M.NEWS LETTERでお送りします。

 ●今年の特徴●
 今年のモドゥコンは、「若い身体改造愛好者大歓迎」がテーマでした。BME内に、「I AM BME」という個人情報ページが作られたお陰で、BME愛好者たちのネットワーク化がさらに進み、特に、新顔の若い愛好者たちが多く参加することになりました。
 また、インプラントのスティーブ氏も、今年の大会のために、「トランスダーマル・インプラント」と、「シリコン・インプラント」という2つの新しい身体改造を準備していたため、若い愛好者たちの手術希望者が殺到しました。

●トランスダーマル・インプラント●
 1995年ごろのインプラント技術開発期に、スティーブ氏は、頭にモヒカン状に鋲をつけたいと希望してきたジョー氏に、半埋め込み式のトランスダーマル・インプラントを試みていた。ジョー氏のトランスダーマルは、頭皮の下に、ステンレスの板を埋め込み、ネジ切りの部分のみを肌から露出させて、鋲を付けるというものだった。しかし、ステンレス板が頭のカーブと合わなかったりなどのトラブルで、数回入れ直しを行うことになったという。そのため、当時(ジョーのトランスダーマルが完成した97年ごろ)は、他の人には、ハードすぎるためにやらないとスティーブ氏自身も語っていました。実際、ジョー氏は、2ヶ月に一回は、医者の診断を受け、普段は、ヘルメット(頭をぶつけても大丈夫なように)をつけて暮らしていたといいます。
 さて、高度な技術であるトランスダーマルが再び、行われたのが、スティーブ氏のパートナー、ベキ女史の胸部だった。昨年のモドゥコンで、ベキ女史の胸部に出た突起に驚かされた人も多かっただろう。今回のやり方では、ステンレス板を埋め込むのではなく、ネジ切りのついた小さな8の字状の板を埋め込むだけになった。板が小さいために、大きな突起を付けることはできないが、ネジ式でジュエリーの交換も可能で、皮膚表面にいきなり表れている突起は、サーフェイス・ピアッシング(皮膚表面へのピアッシング)の最も完成された形と考えることもできる。

●シリコン・インプラント●
 インプラント技術のさらなる進歩の一つが、シリコン素材を使った埋め込み手術だ。今までは、皮膚下に埋め込む素材は、医療用ステンレスか、テフロン、ナイロン素材に限られていた。しかし、ステンレス素材は、堅く重い。また、テフロン、ナイロンは、軽いが素材は堅く、いきなり大きな素材を埋め込みたい場合には、初めは、小さなものから始め、何回か、埋め込み直して、皮膚を伸ばしていく必要があった。また、素材が堅いと、埋め込み部分を何かにぶつけてしまったときに、大きな怪我に繋がる危険性もあった。手の甲のインプラントなどは、ぶつけると大きく腫れ上がってしまう場合もあり、日常生活では不便だったという。しかし、シリコン素材を使うと、軽く、柔らかく、素材を希望の形に変形することも容易で、初めから大きな素材を埋め込むことも可能になった。
 大会では、最初に手の甲への「星」型のシリコン素材の埋め込みの実演が行われた。また、今回行われた最も大きな埋め込みは、胸部への15センチ近い「十字架」のインプラントだった。シリコン素材でなければ不可能な大きさだろう。
 体のどの部分に、どんな形のものを埋め込むのかという選択の幅が広がったことで、さらに、インプラントの実践者は、増えていくことになるだろう。

(※)シリコン素材は治癒に個人差がありました。

●大会では、何が行われているのか●
 2日間行われる大会の内容は、ひたすら改造手術の実演。今回は、21日(土)の朝10時から、会場への入場が許可され(ここで、本人確認のためのパスポート・チェックと、大会参加への同意書にサインをする)、午後1時ぐらいに、ほぼ参加者がそろった。日本からの参加は、ケロッピーの他、ピアッサーの間宮英三氏と、間宮氏のお客さんの水野くん。水野くんは、間宮氏によるインプラント、 スカリフィケーションをしており、事故で手の親指を失っていた。今年の参加者数は、昨年と同じ、80人ぐらい。その半数近くが、改造手術を受けることになる。午後1時ごろ、スタッフのシャワン氏(身体改造ホームページSPCの主催者)の司会のもと、全員の自己紹介が行われる。また、モデゥコン専属カメラマンのフィル氏によって、参加者1人1人の写真撮影も開始される(写真撮影の際に、顔を写さないことを希望することもできるが、記録として、改造された身体部分の撮影は、主催者側から求められる)。さらに、手術室では、スティーブ氏の手術の準備が進められ、自己紹介が終わったころには、最初の手術が始められていた。手術を受ける人以外は、手術室に入ることはできないが、会場には、大きなテレビ・モニターが3台置かれており、そのモニターで手術の模様を見ることができる。
 自己紹介のあと、会場では、参加者たちの談笑が続いていた。お互いの改造部分を見せ合い、改造の方法やアフターケア、さらなる改造へのアイデアなどを話し合うことになる。会場の出入りは自由で、さっそく、仲間を集めて、食事に行ってしまう人たちもいるが、会場にも飲み物、食べ物は用意されており、ほとんどの人は、1日中、会場内で過ごす。初日は、午後5時に「寿司」、午後9時に「ピザ」の配達があった。もちろん、会場内の飲食は無料。初日には、水野くんは、ルーカス氏に メスを使ったスカリフィケーションをしてもらった他、間宮氏による、電動ドリルを使って皮膚表面を削り取るスクレイピング・スカリフィケーションのデモンストレーションの被験者としても活躍した。水野くんは、現在、20歳、初参加ということもあって、参加者たちの人気者だった。
 2日目の22日(日)は、お昼から、(タクシーが拾えなかったので)会場に向かって歩いていると、参加者たちの車が、次々と走ってきて、同乗させてもらうことができた。到着すると、もう手術は始まっていて、あとは、ひたすら手術をモニターで見る。2日目は、午後3時に「ピザ」、午後6時ごろに「寿司」と「天どん」だった。
 また、2日目は、ボディ・サスペンションの用意がされ、午後8時ごろから、希望者が順番で吊られていくことになった。私、ケロッピーは、8番目に吊られることになっていて、TSDチームの3人吊り下げのデモンストレーションのあと、午前0時ごろに、吊られた。背中に4つのフックを刺して吊り下げられたが、刺さったところが「痛い」というよりも、体全体の皮がひっぱられて、「息苦し」かった。会場の天井までは、9メートルあり、もっと高く吊ってくれようとしたが、あまり高く吊られると、降りてくるまでに窒息しそうな恐怖感があって、足が床から15センチぐらい浮いたところで、5分ほど吊られていました。「息が苦しく」なって、ギブアップ。次回は、もっと長く吊られてみたいな。
 2日間のモデゥコンが終わると、次の日は、シャノン氏の自宅で、恒例のバーベキュー・パーティ。みんなリラックスした笑顔で、健闘を讃え合いました。「また、来年、会おうね」。
 
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(※)「MODCON 4」の参加情報は割愛しました。

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B.M.NEWS LETTER(ビー・エム・ニューズ・レター)の第3号は、2001年9月15日発行予定です。

発行人:ケロッピー前田(RYOICHI MAEDA)

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BODY MODIFICATION IS YOUR FUTURE!!
B.M.NEWS LETTER : ggsb@wa2.so-net.ne.jp

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