『死と未来』展、参加アーティストのプロフィール!!
3月4日から銀座ヴァニラ画廊で開催される『死と未来』展。
週末にはオーストラリアからバイオアートの女神アリシア・キング女史も来日。
参加アーティストのプロフィールをまとめたが、
これは“BURST展”とか、“3.11展”とかという枠組みに収まるものではない。
『死と未来』というタイトルにある通り、私、ケロッピー前田がキュレーターを務め、
死体写真家の釣崎清隆との共同戦線を張って、伝説の雑誌『BURST』の作家たち、
さらにいまこの2013年を体現するアーティストたちを世界規模でセレクトしている。
数年前までなら、出版メディアこそが、時代を挑発する力を持ち得たかもしれないが、
いまここに、ギャラリーという展示空間から“時代を挑発する”ことを宣言したい。
※2/20(水)21時~ 『死と未来』の目論見!! ニコ生『進捗ナイト』(モダンフリークスTV)にて。
ケロッピー前田キュレーション『死と未来』展
3/4~3/16@銀座ヴァニラ画廊
【参加アーティストプロフィール】
釣崎清隆 Kiyotaka Tsurisaki 死体写真家/映像作家:1966年生まれ、慶応大学文学部卒。AV監督を経て94年より写真家として活動、死体を被写体に、タイ、コロンビア、ロシア、パレスチナなど世界各国の無法地帯や紛争地域を取材し、これまでに撮影した死体は1000体以上。主な著書に『死者の書』(三才ブックス)『世界残酷紀行 死体に目が眩んで』(幻冬舎アウトロー文庫)など、映像作品に『ウェイストランド』『ジャンクフィルム』『死化粧師オロスコ』(すべてアップリンク)がある。
アイカワタケシ Takeshi Aikawa 画家/文筆家:1965年生まれ、86年イラストレーター第4回チョイス年度賞準入賞その他を受賞。同年より咳止め薬「ブロン」の向精神薬的作用にハマり、89年には計三回の個展を開くも、ブロン中毒が昴じて廃業状態に。30歳を機にブロンから脱して『BURST』で活躍、03年からフォーラムスポーツ・ボクシングジムに通い初め゛ボクシング中毒゛に、現在は上滝ジム所属。主な著書に『虫けら艦隊』(河出書房新社)、『ファイト批評』(釣崎清隆との共著、洋泉社)、作品集『Underdog Glide』(グラフィカ)[※ドローイング&コラージュされたケース入り限定版有]などがある。
宮川ひかる Hikaru Miyakawa 美術家:1976年名古屋生まれ、多摩美術大学中退。フランス・グルノーブル美術大学、スイス・ジュネーブ美術大学修士課程修了。主な展覧会に「Burlesque Contemporain」(ジュードポーム美術館、パリ)、「Power of Flower」(Manggha、クラクフ)、「Eijanaika! Yes! Future」(コレクションランベール、フランス)、「Trip of Hikaru」(高橋コレクション、東京)がある。2006年、グルノーブル市よりアーティスト支援を受ける。2008年度、ジュネーブ市による若手アーティスト奨励Lissignol-Chevalier et Gallend賞受賞。「WONDER BANG!」(東京ワンダーサイト本郷)、「シュート」(あいちトリエンナーレ2010)ではキュレーター兼アーティストを務めた。
アリシア・キング Alicia King バイオアート/美術家:オーストラリア生まれ、09年に論文「肉体のトランスフォーメーション;バイオテクノロジーによる決められた形からの変異 - 生物工学的実践と物質的、倫理的、儀式的な人間と動物の身体との芸術的探求における関係」でタスマニア大学博士号を取得。オーストラリアの「SymbioticA(シンビオティカ)」にて、芸術研究のための生物工学プロジェクにかかわる。主な展覧会に「MONANISM」(MONA Museum, タスマニア)、「VISCERAL」(Science Gallery、ダブリン)など。人間の細胞を培養するバイオアートの作品は、MoMAの新刊書『Bio Design: Nature + Science + Creativity』でも紹介されている。
エリック・ボシック Eric Bossick 写真家/俳優:1973年アメリカ・ペンシルバニア州生まれ。カナダ、シンガポールで育ち、カナダ・ヴィクトリア大学演技専攻卒、BFA(Bachelor of Fine Arts)取得。96年に来日、俳優業を続けながら、98年からポートレートのカメラマンとして、『ロッキン・オン・ジャパン』『ELLE Japon』『ローリング・ストーン』などの雑誌で活躍。04年から07年はロスにてミュージックビデオの監督&撮影を務め、09年にフランスで写真展開催。2010年には、塚本晋也監督『鉄男 THE BULLET MAN』の主役に抜擢された。近年は俳優業と同時に、自作のライティング・システムを駆使した日本刀シリーズやポートレート作品を制作している。
カール・ドイル Karl Doyle 写真家:アイルランド生まれ、ダブリンで写真を学び、ロンドンに移ってからは国際的に活躍。94年、NYに拠点を移し、ファッション・スタイリストのThierry Mugler との共同プロジェクトを経て、自分のスタイルを確立した。主な作品プロジェクトに、モンゴルの遊牧民を追った『Nomadic Worlds』、原宿のゴスロリ・ファッションをいち早く記録した『Harajuku Girls of Tokyo』、1920年代のスタイルでフェティッシュ・ファッションを撮影した『Secret Desires』などがある。
ピスケン[曽根賢] Pissken (Ken Sone) 編集者/作家:1964年生まれ。平和出版を経て、95年、初代編集長として『BURST』をジャック・ユージとともに白夜書房(コアマガジン)で立ち上げる。バイク雑誌からストリートカルチャー誌に転じ、90年代の牽引役となり、99年に『TATTOO BURST』、01年に『BURST HIGH』を創刊、09年の発禁まで『BURST HIGH』編集長も務める。小説家として、00年に『バーストデイズ』(河出書房新社)で野間文学賞新人賞候補作となり、現在、十年ぶりの作品集『火舌集』を執筆中。また、写真&アートの新雑誌『BALLS』も準備している。ブログにて、女に棄てられた女々しき男の手記&詩を発表中。
ケロッピー前田 Keroppy Maeda 写真家/身体改造ジャーナリスト:1965年生まれ、千葉大工学部卒。伝説の雑誌『BURST』でタトゥー、ピアス、身体改造、人類の未来などの最前線を海外&国内でレポート。日本のアンダーグラウンド・シーンの証人として、そのドキュメントを続ける。主な著書に『スカーファクトリー』(CREATION BOOKS)、字幕監修DVD『ア・ホール・イン・ザ・ヘッド』(アップリンク)など、監修編著書多数。 写真家としては、05年に『鮮血の美』(銀座ヴァニラ画廊)でアーティスト・デビュー、12年はドイツ・フランクフルトのRMZギャラリーのオファーを受け、個展『Re-Shaped』を開催した。

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