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2013年5月

2013年5月21日 (火)

「身体改造」と「ハクティビスト」と「ボディアート」について。2013年5月18日『進捗ナイト』(タイムシフト視聴あり)放送後記

2013年5月18日『進捗ナイト』(タイムシフト視聴あり) 

恒例の『進捗ナイト』(5/18)、ご視聴いただいた皆さん、ありがとうございます。ご覧いただいた方は復習も兼ねて、これからという方は、資料として活用していただくために、【放送後記】、さあ、いってみよう!!

今回は、死体写真家・釣崎清隆が福島某所からスカイプにて参加。ちょっとしたドタバタも、ネット生放送ならでは。

さてさて、テーマは、「身体改造」と「ハクティビスト」と「アート」。釣崎さんの接続の悪さと格闘する福田くんを尻目に、ひたすら、情報を紹介し続けるケロッピーの姿は、ネイキッドでやっていた頃の『進捗ナイト』を思い出す。

(1)最近のお仕事。

世代限定のおじさんカルチャー雑誌『昭和40年男』で新連載を開始~

「オカルティック12」というタイトルで、1970年代の日本のオカルトブームを総括する連載。

オカルトというと、雑誌『ムー』や矢追純一氏の名前が出てくるが、その功績の大きさはもちろんとして、1979年の『ムー』創刊以前、宇宙人から超能力、心霊現象から古代遺跡、さらには特撮からプロレスまで、すべてがごった煮のまま出来上がった「子供だけの世界」こそが、僕ら(昭和40年代生まれ)のオカルト原体験だったんじゃないか。そこら辺がこの連載のポイント。その原体験が、80年代以降のサブカルの源泉でもあると思う。

そして、世間的にも話題の多いサイバー&ハッカー情報。ハッカー専門雑誌『ハッカージャパン』にても好評連載中!!

匿名ハッカー集団といわれる「アノニマス」をテーマに連載を続けてきたが、「アノニマス」の存在がメディアを賑わせるようになるきっかけとなった投稿リークサイト「ウィキリークス」にまで立ち戻り、その創始者で実名ハクティビスト、ジュリアン・アサンジも含めて、「ハクティビスト・フリーダム」という連載タイトルにリニュアルして、連載続行中。

ロンドンのエクアドル大使館にろう城するアサンジ、アノニマスによる北朝鮮へのハッキングなど、最近のハクティビスト事情については、タイムシフトにてご視聴ください。

「アノニマス」「サイバー戦争」については、福田くん責任編集の『恐怖の聖典』でよろしく!!

(2)『ブブカ』の連載。

今年3月の『死と未来』展。現在発売中の『TH』にて、紹介されている。

『ブブカ』の好評連載、「世界近未来通信」。あらゆる未来現場からのレポートとして続けてきたが、最近は、表現のエッジ、身体やバイオをテーマにしたアートにフォーカスして情報発信中。

最近の掘り出し物は、前回の『進捗~』でも紹介したオーストラリア、タスマニアの“死とセックスのミュージアム”MONA(モナ)

ギャブルで若くして億万長者となったデヴィッド・ウォルシュが、私財を投じて作り上げた世界最大規模の私設美術館。

権威主義的なアートを排除した結果として、古代、部族&民族、そして現代アートを中心としたコレクションとなり、だからこそ、“死とセックス”をテーマとした美術作品ばかりになったということがポイント。

MONAは、家族連れでいけない、大人のディズニーランドとも呼ばれているが、『死と未来』展をキュレーションした立場からも、MONAには大いに励まされる。

詳しくは『ブブカ』の連載も参照して欲しい。番組内でも連載ページが見れます。

(3)ボディ・ハクティビストへの道

私、ケロッピー前田は、身体改造ジャーナリストとして、ルーカス・スピラとともに、「ボディ・ハクティビスト」を標榜してきたわけだが、そこに至るプロセスとして、「アノニマス」や「ウィキリークス」などの「サイバー・ハクティビスト」を追跡し、さらに「バイオ・ハクティビスト」というものもリサーチしている。

『ブブカ』の連載でも紹介し、『死と未来』展に参加してもらったアリシア・キングは、バイオアートを専門とするアーティストだ。

さらに過激な身体改造に突き進むプロセスとして、生物や動物における改造や改変の段階を経なければいけない部分もあるだろう。

アートの世界でも、バイオアートが多いに注目されているのだ。

そこでもう一つ。

「身体改造」と「アート」をつなぐものとして、60~70年代に大いに盛り上がった「アクション」と呼ばれたアートの潮流があった。

その背景には、ジャクソン・ポロックの「アクション・ペインティング」、「ウィーン・アクショニスト」の活動などがあり、そこから、さらにステラークオルランにまで繋がり、身体改造がアートと交差していく。

1965年、自らの頭蓋骨に穴を開け、現代にトレパネーションを復活させたバート・フーゲスも、その行為は、「アクション」というアートとして行ったものだった。

トレパネーションについて、もっと知りたい方は、ケロッピーが日本語字幕監修をした『ア・ホール・イン・ザ・ヘッド』を観て欲しい。

さてさて、そんなケロッピーの進捗報告に、釣崎清隆、モダンフリークスの福田くんが絡む。

『進捗ナイト』、タイムシフト視聴にて、お楽しみください。

『進捗ナイト』は、モダンフリークスTVにて、毎月放送中。

ちなみに、釣崎さんは、『暗い日曜日』も放送中。5/26は、森下くるみさんがゲスト。そちらもよろしく。

ではでは。

ケロッピー

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