« 2014年10月 | トップページ | 2015年1月 »

2014年11月

2014年11月22日 (土)

12月6日 18:30〜 ブブカpresents 『オキュパイ・スクール』 (kashisupon版)

ブブカpresents
『オキュパイ・スクール』

世界近未来通信連載10周年記念

"OCCUPY SCHOOL for DIY ACTIVISTS !!"
by Ryoichi Keroppy Maeda


Kashisu_c

アイコン図版 → 「kashisupon」 武内華紫翠(たけうちかしす)じゃぽにか


[講師]石丸元章/じゃぽにか/水嶋かおりん/ケロッピー前田

12/6(土)OPEN18:00 START18:30 入場料1500円
@白夜BSホール(豊島区高田3-10-12 白夜書房ビルB1F)
サポート NPOヒューマンビーイングクラブ
問い合わせ keroppymaeda@gmail.com

 私、ケロッピー前田は、いまや日本を代表するアイドル雑誌に成長した『ブブカ』において、その創刊から編集にかかわり、主に海外情報を中心として、国内外のアンダーグラウンド・シーンの最前線をレポートしてきた。90年代から長年に渡り人気連載であった「世界裏観光ガイド」を引き継ぐ形で、04年に連載がスタートしたのが「世界近未来通信」であった。ここでは、タトゥーや身体改造の最新情報に加え、未来を先取りする情報を追跡して、ハッカーやサイバー戦争、世界の現代アートにおける最前線、人類の起源や民族学研究の新仮説など、広い視点から来たるべき時代を予見してきた。また、オカルトネタをメディア論的なニュートラルな立場から総括する不定期連載VOOSとも連動して、閉塞感に安住する日本のカルチャー・シーンに疑問符を投げかけてきた。
 その中でも、意識の覚醒のために頭蓋骨に穴を開けるトレパネーション、カナダ先住民ハイダ族の保護居住区取材、ロシアの現地取材レポートなどは反響が大きかった。また、DIY(Do It Yourself)精神の提唱者で著作権フリーやパンク・スピリットを先取りしたフランスのアナーキストな思想家ギー・ドゥボール、「手よりも先に大きな脳があった」として道具主義の人類の進歩史観に抗って脳内の象徴形成を重視して原始時代の身体改造の発展を指摘した科学批判の論客ルイス・マンフォードらの再評価の記事も読者に響くものがあった。
 改めて、10年間に渡る連載を振り返ると、もともとの出発点となっている身体を改造&装飾する行為は、人類創世においてヒトと動物を隔てるものとなり、ネット時代においては最後の自然である身体に回帰するチャンスを与えていることがわかる。また、そのような行為は、外部の情報を自らの身体に取り込んで他人と自分をはっきりと分離するための方法にもなっているのだ。
 つまり、ギー・ドゥボールが、メディアの操作から自由になるためには、自らがメディアとなって発信することと主張していることは、現代的には、単にソーシャルメディアに参画することのみならず、自らの身体の改造を通じて、自分自身がメディアとなることを説いているともいえるのだ。
 さて、そんなわけで、今回、『オキュパイ・スクール』と題して、私を含めた4人の講師によって、いまの住みづらくなった日本を自分たちの手で少しでも楽しく面白い状況に変革するための方法やヒントを提案してみたいと思う。それぞれの講師は、それぞれの時間枠の中で、自らの活動と考えをプレゼンテーションしてもらうことになる。講師4人のレクチャー終了後には、同会場で懇親会も予定している。
 ご存知の通り、世界のアクティビストたちが、それぞれに行動を起している。だからといって、みんなが示し合わせてデモや占拠をするのだけが行動だとは思ってはいない。自らがメディアとなって発信すること。そのこと自体が行動であり、変革への意志だろう。それぞれの人が独自の道を歩むことこそが重要だと思うのだ。
 今回、集まってもらった講師たちは、誰もがそれぞれの道を歩んでいる。本当の“自由”のための戦い。それは各人の心の中から始まり、行動と身体ににじみ出る。そんな新世代と未来のクリエイターに対して、いくばくかの励ましと討論の場を提供できればと嬉しく思う。
 未来は自分たちで作るもの。新たなカルチャーが生まれる現場に数多く立ち会ってきたものとして、「世界近未来通信」は、行動する人たちを応援したいのだ。

自らの身体を占拠せよ!! 自らの経験を取り戻せ!! 自らの快楽に忠実になれ!! そして、虚像の世界と戯れろ!!

   『オキュパイ・スクール』主宰 ケロッピー前田

>>第一時限:ケロッピー前田
「ヒトはなぜ身体を改造するのか? 自分だけの全く新しい改造に辿り着くための方法」

>>第二時限:石丸元章
「自らの体験と感性を頼りに全く新しいやり方でメディアを作り出せ!ゴンゾ作家のニュー・ジャーナリズム」

>>第三時限:水嶋かおりん
「本当に気持ち良いセックスに真剣になれ! 特に男性に欠如しがちな、性に関する意識向上セミナー」

>>第四時限:じゃぽにか
「ネット上に存在する炎上アートにきみも参画せよ!シミュラークルと自由に戯れる、じゃぽにかアートの秘密講座

※授業のあとはそのまま懇親会となります~

[講師プロフィール]
ケロッピー前田(身体改造ジャーナリスト)

1965年生まれ、千葉大工学部卒。伝説の雑誌『BURST』でタトゥー、ピアス、身体改造、人類の未来などを海外&国内でレポート、現在もそのドキュメントを続ける。近年は、ヴェネチア・ビエンナーレ、ドクメンタなどの世界のアートの現場を取材、国際ハッカー会議DEFCON、さらには超能力者ユリ・ゲラーの単独インタビューなど、幅広い視野からオルタナティブな生き方の可能性を提案している。主な著書に『スカーファクトリー』(CREATION BOOKS)、字幕監修DVD『ア・ホール・イン・ザ・ヘッド』(アップリンク)など。


石丸元章(ゴンゾ作家/感電社顧問)

1965年生まれ、87年『ウワサを追い越せ!』でデビュー。その後も作家としての活動を続け、90年代には取材過程でドラッグにのめり込み、その顛末を書いた著書『speed』と続編『アフター・スピード』がベストセラーとなる。著書に『KAMIKAZE 』『平壌ハイ! 』(いずれも文春文庫)など、訳書に『ヘルズエンジェルズ 』(リトルモア)がある。2014年に株式会社感電社を立ち上げ、取締役顧問として土木建築系カルチャー誌『BLUE's マガジン』の創刊に尽力している。

水嶋かおりん(性戯の味方/カリスマ風俗嬢)

現役風俗嬢にして、「愛情工房☆性戯の味方☆アトリエOKU」の女将、風俗講師(回春マッサージ/M性感/素股等)、メイクラブアドバイザーも務めるセックスワーク冒険家。人生の半分を風俗嬢として生き、ヘルス、ソープ、イメクラ、SM、M性感などを体験し、戯れた男根7000本以上(現在も更新中)という。著書に『私は風俗嬢講師』(ぶんか社)がある。

じゃぽにか(炎上アート集団)

2014年岡本太郎現代芸術賞入賞、ソーシャルメディアを駆使した炎上アートを標榜する芸術集団。ネット空間とリアルを横断しつつ、シミュラークルな存在として、男子校的なイタズラを仕掛けることで、アート界で話題となっている。☆集合痴のオルタナティブ アートクラブ・不良新宿美術戦士☆警備員さんから美術博士まで。࿇あるしん、トモちゃん、さーくん、ゴロー、杉様、ダイスケ、川ちゃん、吉松くん、そらお、ロミちゃん、ガースーヤ、みは&ちは、新川貴詩、武内華紫翠。VOBOで全力知性連載中!


ブブカpresents
『オキュパイ・スクール』

12/6(土)OPEN18:00 START18:30 入場料1500円
@白夜BSホール(豊島区高田3-10-12 白夜書房ビルB1F)

Map_3


サポート NPOヒューマンビーイングクラブ
問い合わせ keroppymaeda@gmail.com

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年10月 | トップページ | 2015年1月 »