身体改造

2017年11月12日 (日)

ケロッピー前田の新たな試み! 12月2日写真作品スライドショー&ライブ演奏60分! 12月3日オキュパイ・スクール たま革命!

お陰様で、TBS人気番組『クレイジージャーニー』(10月25日初放送)の「カウンターカルチャー/身体改造/ボディサスペンション」は、大好評でした!

皆さんのご支援、ご協力に感謝します!

これからもカウンターカルチャーの現場に駆けつけ、海外の先端カルチャーを日本を紹介するとともに、日本からも次なる時代を作るカルチャーを発信し続けます!

引き続き、応援よろしくお願いしてします!!

ケロッピー前田から、新たな試みのお知らせです。


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1992年から続く日本のアンダーグラウンドカルチャーを発信し続けているデパートメントH。その年末最後の12月2日(土)オールナイトのパーティは、ケロッピー前田スペシャル!! 写真家カール・ドイル氏とともに、デパHなどで撮影した写真作品400枚以上をスライドショーとして披露し、さらにDJ TKDとライブ演奏します。

カール・ドイルは、アイルランドで生まれ。イギリスでファッション写真を学び、NYでキャリアを積んだのち、現在は活動拠点を東京に移しています。着衣の人物写真を得意とする生粋のフェティッシュ・フォトグラファーとして、デパートメントHのドキュメントを続けています。カールとのスライドショー形式の写真作品披露は、2014年の“Living Rubber : TENTOKU” 以来となります。


また、DJ TKD とのサウンドユニットは、縄文時代のタトゥー復興プロジェクト『JOMON TRIBE』(ケロッピー前田 x 大島托)のPV用の音楽トラック制作をきっかけに本格始動しました。昨年11月23日、高松ノイズ喫茶イルにてデビュー。今年2月26日、桜台POOLにて、宇田川岳夫プロデュースのライブイベントにGRIMらとともに出演しています。


紙媒体からネットメディア、テレビ出演、そして、スライドショー&ライブ演奏へ。

常に新たなカルチャーに挑むケロッピー前田にご期待ください!

そして、翌12月3日には、白夜書房地下ホールをオキュパイして、学校形式のイベント『オキュパイ・スクール』を開催します。

地下アイドル/ライターとして人気沸騰の姫乃たまちゃんをゲスト講師に迎えて、オキュパイも新たな進化の段階に突入します。


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私、ケロッピーは、11月17日~18日、ドイツ・ベルリンで開催される国際ボディサスペンション・シンポジウムの模様を報告いたします。

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よろしくお願いします!!

 

ケロッピー前田


【イベント情報その1】

「写真作品スライドショー&ライブ演奏60分!!

ケロッピー前田 & DJ TKD / カール・ドイル

12月2日(土)24:00 ~

デパートメントH@東京キネマ倶楽部(鶯谷)  http://www.kinema.jp/access/

入場料 5000円 /with フライヤー 4500円 /ドレスコード 3000円

ケロッピー前田の新たな試み、音と写真の“クレイジートリップ”!

ケロッピー前田&カール・ドイルがデパHなどで撮影してきた写真作品400枚以上を巨大スクリーンに投影し、DJ TKDと「身体改造宣言」などをライブ演奏します。

スライドショー&ライブは、28:00 ~ 29:00 (4:00AM ~ 5:00AM)を予定

【イベント情報その2】

BUBKA presents

「オキュパイ・スクール 2017 たま革命」

出演:姫乃たま・宇田川岳夫・石丸元章・じゃぽにか・花房太一・ケロッピー前田

12月3日(日)18:00 ~

@白夜BSホール(豊島区高田3-10-12 白夜書房ビルB1F)

入場料 1500円(当日のみ)

サポート:NPOヒューマンビーイングクラブ

問い合わせ keroppymaeda@gmail.com

[タイムテーブル]

OPEN  17:30 -

18:00 - 講義01 じゃぽにか「アイドルは海と川を超えて」

◉じゃぽにか(解散中・炎上アート集団)2014年岡本太郎現代芸術賞特別賞。2015年解散宣言したが活動は継続中

18:20 - 講義02 ケロッピー前田「ボディサスペンションの最前線」

◉ケロッピー前田(身体改造ジャーナリスト) カウンターカルチャーを追う男として『クレイジージャーニー』出演!!

18:40 - 講義03  宇田川岳夫「リチュアル・ミュージックへの招待」

◉宇田川岳夫(フリンジ・カルチャー研究家)メインカルチャーに反逆するさまざまな文化的事象の評論活動を行う

19:20 - 休憩

19:30 - 講義04 姫乃たま「わたしのアイドル革命論」

◉姫乃たま(地下アイドル/ライター)生きるのが苦手な人へ向けて活動中。『職業としての地下アイドル』絶賛発売中!!

20:00 - たまちゃんと話そう(質問コーナー)

20:30 - 講義05 花房太一 x 石丸元章「アイドルと妄想」

◉花房太一(アートコメンテーター)岡山県生まれ、牛窓亜細亜藝術交流祭、失敗工房などのキュレーターとしても活躍

◉石丸元章(GONZO作家)自らのドラッグ体験を綴った傑作『スピード』で知られる。近著『覚醒剤と妄想』も話題に

21:00 - 懇親会

※オキュパイ・スクールは開かれた学校です。

途中参加or退出自由、皆さん、お気軽にご参加ください!!

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2013年4月18日 (木)

4月のサスペンション

4月のデパ、THEフッカーズによるサスペンションの模様です。


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1番手、MOENOちゃん〜
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2番手、タクくんがチェストに挑戦!!
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3番手、FUGAくん、バルーンマジックで魅せた!! Depth008
Depth009 Depth010 最後は、まりんちゃん。最強です!!

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おつでした〜
SUSPENSION by THE HOOKERS
ASAMI, MIKELE, YOSHI, OMI, PSYCHO SAUCE and KEROPPY MAEDA
DJ by TAKEDA 次回、5月のデパートメントHは、ゴム大会

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2013年2月 4日 (月)

2013年2月2日(土)「デパートメントH」でのサスペンション。

2013年2月2日(土)「デパートメントH」でのサスペンション。



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トップは、みりちゃん、続いて、太朗くん。 Depth20132006_4 Depth20132005_2

みりちゃん、余裕で鳥人間をエンジョイ!! Depth20132007_2

太朗くんは空中ストリップに挑戦、観客を多いに沸かせた。 Depth20132008_2

じゅんぢくんが片膝の再チャレンジ!! Depth20132009_2 Depth20132010_2

上がった!! 綺麗なフィルムに注目。
動き過ぎない、美しい体勢を維持しているだけでも恰好いい!! Depth20132012_2 Depth20132013

フィナーレは、タクくんが、ロータス(座禅)のサスペンション。
蝋燭の炎が瞑想的な雰囲気を演出し、ゆっくりと昇天していった。

感動のサスペンション。次回は、4月6日(土)の「デパートメントH」で予定。

相談&受付は随時、以下のメールにて問い合わせください。

keroppymaeda@gmail.com

【定期告知】
作品展示のお知らせ!!

ケロッピー前田キュレーションによる

3月4日(月)〜3月16日(土)

※ケロッピー前田がセレクトした最も危ない作家たちの合同展示会。「死」というリアリティと、「未来」というポシビリティ、現代・日本に鋭利な刀でパックリと風穴を開ける!!

釣崎清隆/アイカワタケシ/宮川ひかる/アリシア・キング/エリック・ボシック/カール・ドイル/ピスケン[曽根賢]/ケロッピー前田

3月9日(土) 17:00〜(with 1D)
PRESENTATION
土屋豊/エリック・ボシック
TALK SESSION
釣崎清隆xピスケンxケロッピー前田

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Alicia KIng のbagelheadの映像作品を大公開します!!

よろしくー。

ケロッピー

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2013年2月 2日 (土)

『死と未来』(ヴァニラ画廊)のフライヤー出来ました。

本日(2/2)


サスペンションbyフッカーズ


会場にてお配りします。


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よろしくでーす。

ケロッピー

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2012年11月30日 (金)

ミート・ザ・ボディ・ハックティビストで行われたパフォーマンス

11/26(月)、『進捗ナイト特別拡大版~ミート・ザ・ボディ・ハックティビスト』では、いったい何が行われたのか。

その模様は、タイムシフト でご覧頂けるが、とにかく、注目は、ボディ・ハックティビストの実践者ルーカス・スピラによるパフォーマンス。その模様をご紹介する。


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「カオス」と名付けられた今回のパフォーマンス。

ヴィヴィアンが「詩」を読み上げながら、ショーは進行する。

ときに静かで、ときに暴力的で、ときに激しく、そして、美しく

時間の流れと、言葉の響きと、床にまき散らされた現世的なマテリアル

白い薔薇は赤く染まり、そして、人間の生と死、創造と破壊

すべての可能性は、「カオス」の中にあるという。

読み上げられた「詩」は、写真のあとに。

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医療用メスで衣装を切る。それでも詩を読み上げる。


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だんだん肌があらわに。

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観客に現世的なものを分け与えると、お仕置きの平手打ち!!


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すべての施しものを分け与えると、その引き換えとしてがヴィヴィアンは死んだようにぐったり。


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献花され、ショーは終わる。


Chaos may have been born in an empty sky above the wall of lametantions,

Or perhaps on top of a wall in China, in Berlin or elsewhere,

It lives in a mirador

Within the cold walls of a prison

In deathrow痴 corridor.

Chaos is a man lost when godless

Prometheus calvary;

Surely chaos lives hidden deep in the heart of man

Able to change his child into a slave

Or a warrior,

His wife into a whore

Or a human shield;

It is the blood that seals the stones of the cathedrals

The blood that was shed from the peaks of pyramids.

Chaos is a stray bullet in Sarajevo

That ends up in someone痴 head in Africa,

Some guy forgotten in Guantanamo

A kid screwed for cash.

Chaos is a government stealing our bodies;

It is the uncertainties of powers.

Chaos is neither good nor bad

For the world is not binary,

It is neither a beginning, nor an end

Chaos is a black hole

That can only be observed by the non-accomplice,

Therefore designating us as terrorists,

It is a quantum void whose hackers are virtual particles,

It is materia prima,

The field of possibilities.

Chaos is born is the interstices of a world under control;

It is order that creates chaos.

thanks !

カオス(混沌)とは、嘆きの壁の上、何もない空で生まれた

あるいは中国の壁のてっぺんで、ベルリンの、あるいはどこかの

それは見晴し台にいて

監獄の冷たい壁の中に

死刑囚の監房に

カオスとは、神のいない時代に失われた男

プロメテウス(=火を司るギリシャの神)は張り付けられ

確かにカオスは人の心の奥底に隠れている

彼の子供は奴隷にもなれるし

戦士にもなれる

彼の妻は娼婦にも

人間の盾にも

それは大聖堂の大理石に染み渡る血であり

その血はピラミッドのてっぺんから流れ出る

カオスはサラエボを飛び交う銃弾であり

アフリカで誰かの首されも刎ねる

グァンタナモの忘れられた男たち

現金に目が眩む少年

カオスとは、我々の身体を隠蔽する政府

得体の知れない力である

カオスは良くも悪くもない

この世界はデータでないから

始まりも終わりもなく

カオスとは、ブラックホール

そのことがわかるのは共犯者ではないものだけ

それゆえに、我々はテロリストとみなされ

ハッカーたちが仮想粒子を演じる量子的空隙となる

それは第一質料(=錬金術でいう万物の根源)であり

可能性に溢れた領域であり

カオスとは、コントロールされた世界に出来た裂け目

カオスを生み出すことのみが、求められている

ありがとう!!

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「カオス」なくしては、何も生まれない

すべてが連鎖し、ひとりの人が自由を得ると、

世界のどこかで、他の誰かが奴隷を強いられる

そういう現実を見据えて

何かを掴み取る勇気を!!

ということだそうだ。

動画で観たい方はぜひタイムシフト期間中に。

『進捗ナイト特別拡大版~ミート・ザ・ボディ・ハックティビスト』

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2012年11月26日 (月)

『進捗ナイト特別拡大版~ミート・ザ・ボディ・ハックティビスト』

『進捗ナイト特別拡大版~ミート・ザ・ボディ・ハックティビスト』

11月26日(月)18:00OPEN 19:00START

出演=
釣崎清隆(死体写真家)
ケロッピー前田(身体改造ジャーナリスト)
福田光睦(モダンフリークスTV)

スペシャルゲスト=
ルーカス・スピラ(身体改造アーティスト)


中継=モダンフリークスTV
【放送URL】
http://live.nicovideo.jp/gate/lv115174925

会場=ギャラリー新宿座
http://shinjukuza.jp/
入場料=1,000円

1990年代から日本のハードコアシーンを牽引してきた死体カメラマン釣崎清隆&身体改造ジャーナリストケロッピー前田。その両御大を迎えて、この世の知られざる【進捗】報告を行なう地獄のトークセッション。今回は予定を大幅に変更して特別拡大版!
ゲストにフランスの身体改造アーティスト、ルーカス・スピラを迎え、彼が提唱する“ボディ・ハックティビスト”の実践的パフォーマンス・ショーを日本初公開!!

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Lukas Zpira & Vivianne (Satomi Zpira)

【導入】

“身体で世界をハッキングせよ”

交差する身体改造とハッカー思想

◆ルーカス・スピラは、「インプラント(埋め込み)」や「スプリット・タン(蛇舌)」などの「身体改造(ボディ・モディフィケーション)」を実践するアーティストとして、SF的な“未来”を自らの身体で実践することで、“世界をハックせよ”と主張している。

【起源】

「ボディ・ハックティヴィスト」とは何か!?

◇「ボディ・ハックティヴィスト」は、04年の年明け、ルーカス・スピラによって生み出されたコンセプトである。それは日出ずる国でリョウイチ・マエダ(ケロッピー前田)に触発され、人間の身体を表現媒体とするアーティスト、研究者、思想家たちの活動を明確にする必要性から生まれた。文化人類学に基づく「モダン・プリミティブ」を乗り越え、アニメ、漫画、SF映画や小説、精密医学機器の目覚ましい進歩から着想を得て、前衛的かつ先端的な身体改造を実践し、思考し、発明していくこと。(中略)例えば、映画『スタートレック』に影響され、額のインプラントが発明されたように(中略)実践するか否かを超え、それは哲学であり、精神である。

【拡大】

すべての情報を“コンピューターの独裁”に委ねるな!? 今だからわかる「ハックティヴィスト」という“未来”

 最近、サイバー攻撃やハッキング、セキュリティ問題が取りざたされることが多い。しかし、そこには大きな問題が隠されている。というのは、個人情報の漏洩などが危惧される一方で、政府によるネット監視が強まっているのだ。つまり、政府は、国民の個人情報を守ることよりも政府の情報が漏洩することを恐れ、セキュリティを意識するあまり国民の個人情報を吸い上げて管理&監視したいと思っている。だからこそ、匿名のハッカー集団「アノニマス」が政治的な理由でのサイバー攻撃を繰り返す状況が生まれている。

 「アラブの春」と呼ばれる中東の“ネット革命”も、ソーシャル・ネットワークを使って反政府活動家たちを検挙し始めたのは独裁政府であり、そのようなネット監視が厳しくなったからこそ、革命が必要になったのだ。「アノニマス」がチュニジアやエジプトの政府にサーバーに攻撃を仕掛けたのは、デモを起こそうとしていた活動家たちをネット監視から守るためであった。

 実際、「ハッカー」の発祥は、軍事目的で開発されたコンピューターを一般に解放するためで、インターネットももとはといえば、アメリカの軍事用ARPAネットのハッキングから始まった。「ハッカー」というと、日本では“犯罪的”なイメージが強いが、今や「ハックティヴィスト(政治的なハッカー)」たちが、政府の情報をリークすることで、メディアが書けなかった真実に迫るニュー・ジャーナリズムも生まれている。

 さらにここで、「ハッキング」という戦略がコンピューター用語に留まらず、あらゆるものの「転用」を擁護するものであるなら、身体改造アーティストのルーカス・スピラが提唱する「ボディ・ハックティヴィスト」もやっと正しい理解される状況になった。つまり、固定化された身体のイメージからの解放のため、サイエンス・フィクションが描くような“未来”の身体を先取りせよというのだ。もはや国に“未来”を期待することはできないのだから。

【資料1】

“コンピューターはみんなのために”

アンチ独裁=ハッカー思想の系譜

◆第二次世界大戦の頃、コンピューター開発が始まったのは、ミサイルの軌道計算のため、それを軍事や国家から解放したのこそ「ハッカー」たちだった。60年代、モニターとキーボードを持つ「PDP-1」がMITに導入されたとき、それをイジリ倒して、世界初のコンピューターゲーム「宇宙戦争」を作った学生たちが「ハッカー」の元祖という。アメリカの軍事用ARPAネットをインターネットとして解放したのも「ハッカー」たちだ。

【資料2】

ハッカー集団「アノニマス」が実践する

「ハックティヴィスト(政治的ハッカー)」

◆「アノニマス」とは「名無し(匿名)」の意。「2ちゃんねる」の英語版「4chan」から生まれたリーダーのいない匿名ハッカー集団で、“ネット上の情報の自由”を訴え、チュニジア、エジプトで起こった“ネット革命”で独裁政権にサイバー攻撃を仕掛けて名を上げた。17世紀初めにイギリス国王暗殺を企て死刑となったガイ・フォークスのマスクを被り、「ウィキリークス」を継ぐ「ハックティヴィスト」として、注目を集めている。

【追記】

[見直される「ハッカー」の役割]日本では「ハッカー」というと、“犯罪的”なイメージで語られることが多かった。しかし、福島原発事故についての日本政府や大手メディアの隠蔽ぶりを目の当たりにして、本当の情報を知るためには「ウィキリークス」や「アノニマス」が行ったようなハッキングも必要であることも理解され始めている。正義のために戦う「ハッカー」が熱望されているのだ。

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2012年4月 7日 (土)

ルーカス・スピラの「ボディ・ハックテヴィスト」“身体で世界をハッキングせよ”

すべての情報を“コンピューターの独裁”に委ねるな!?
今だからわかる「ハックティヴィスト」という“未来”

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※人気ラーメン店「モトミヤ」を一日店長として“ハッキング”したルーカス・スピラ。
※本日(4/7) → スペシャルトークショー、ルーカス・スピラ×釣崎清隆×ケロッピー前田
19:00〜 カフェ百日紅(JR 板橋駅から徒歩5分) 03-3964-7547
ケロッピー前田展「ホルマリン・スケープ」開催中

 最近、サイバー攻撃やハッキング、セキュリティ問題が取りざたされることが多い。しかし、そこには大きな問題が隠されている。というのは、個人情報の漏洩などが危惧される一方で、政府によるネット監視が強まっているのだ。つまり、政府は、国民の個人情報を守ることよりも政府の情報が漏洩することを恐れ、セキュリティを意識するあまり国民の個人情報を吸い上げて管理&監視したいと思っている。だからこそ、匿名のハッカー集団「アノニマス」が政治的な理由でのサイバー攻撃を繰り返す状況が生まれている。
 「アラブの春」と呼ばれる中東の“ネット革命”も、ソーシャル・ネットワークを使って反政府活動家たちを検挙し始めたのは独裁政府であり、そのようなネット監視が厳しくなったからこそ、革命が必要になったのだ。「アノニマス」がチュニジアやエジプトの政府にサーバーに攻撃を仕掛けたのは、デモを起こそうとしていた活動家たちをネット監視から守るためであった。
 実際、「ハッカー」の発祥は、軍事目的で開発されたコンピューターを一般に解放するためで、インターネットももとはといえば、アメリカの軍事用ARPAネットのハッキングから始まった。「ハッカー」というと、日本では“犯罪的”なイメージが強いが、今や「ハックティヴィスト(政治的なハッカー)」たちが、政府の情報をリークすることで、メディアが書けなかった真実に迫るニュー・ジャーナリズムも生まれている。
 さらにここで、「ハッキング」という戦略がコンピューター用語に留まらず、あらゆるものの「転用」を擁護するものであるなら、身体改造アーティストのルーカス・スピラが提唱する「ボディ・ハックティヴィスト」もやっと正しく理解される状況になった。つまり、固定化された身体のイメージからの解放のため、サイエンス・フィクションが描くような“未来”の身体を先取りせよというのだ。もはや国に“未来”を期待することはできないのだから。

【“コンピューターはみんなのために”アンチ独裁=ハッカー思想の系譜】
◆第二次世界大戦の頃、コンピューター開発が始まったのは、ミサイルの軌道計算のため、それを軍事や国家から解放したのこそ「ハッカー」たちだった。60年代、モニターとキーボードを持つ「PDP-1」がMITに導入されたとき、それをイジリ倒して、世界初のコンピューターゲーム「宇宙戦争」を作った学生たちが「ハッカー」の元祖という。アメリカの軍事用ARPAネットをインターネットとして解放したのも「ハッカー」たちだ。

【ハッカー集団「アノニマス」が実践する「ハックティヴィスト(政治的ハッカー)」】
◆「アノニマス」とは「名無し(匿名)」の意。「2ちゃんねる」の英語版「4chan」から生まれたリーダーのいない匿名ハッカー集団で、“ネット上の情報の自由”を訴え、チュニジア、エジプトで起こった“ネット革命”で独裁政権にサイバー攻撃を仕掛けて名を上げた。17世紀初めにイギリス国王暗殺を企て死刑となったガイ・フォークスのマスクを被り、「ウィキリークス」を継ぐ「ハックティヴィスト」として、注目を集めている。

【フランスの“ホリエモン”、シリィ・エールマンが仕掛けた「アボード・オブ・カオス」という革命】◆フランスで有名なIT長者シリィ・エールマンはリオン郊外の大邸宅を「アボード・オブ・カオス」というグラフィティ・ビルに改造し、「アノニマス」のメンバーやルーカス・スピラを含む“未来”的なアーティストたちを集め、新たな時代への革命を仕掛けている。

【“身体で世界をハッキングせよ”交差する身体改造とハッカー思想】
◆ルーカス・スピラは、「インプラント(埋め込み)」や「スプリット・タン(蛇舌)」などの「身体改造(ボディ・モディフィケーション)」を実践するアーティストとして、SF的な“未来”を自らの身体で実践することで、“世界をハックせよ”と主張している。

「ボディ・ハックティヴィスト」とは何か!?
◇「ボディ・ハックティヴィスト」は、04年の年明け、ルーカス・スピラによって生み出されたコンセプトである。それは日出ずる国でリョウイチ・マエダ(ケロッピー前田)に触発され、人間の身体を表現媒体とするアーティスト、研究者、思想家たちの活動を明確にする必要性から生まれた。文化人類学に基づく「モダン・プリミティブ」を乗り越え、アニメ、漫画、SF映画や小説、精密医学機器の目覚ましい進歩から着想を得て、前衛的かつ先端的な身体改造を実践し、思考し、発明していくこと。(中略)例えば、映画『スタートレック』に影響され、額のインプラントが発明されたように(中略)実践するか否かを超え、それは哲学であり、精神である。

[見直される「ハッカー」の役割]日本では「ハッカー」というと、“犯罪的”なイメージで語られることが多かった。しかし、福島原発事故についての日本政府や大手メディアの隠蔽ぶりを目の当たりにして、本当の情報を知るためには「ウィキリークス」や「アノニマス」が行ったようなハッキングも必要であることも理解され始めている。正義のために戦う「ハッカー」が熱望されているのだ。

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2012年3月23日 (金)

「ホルマリン・スケープ」では毎週末トークショー!!

明日(3/24)のトークショー。
3/24 19:00 - 徳野雅仁(イラストレーター、自然農法)、シギー吉田(写真家)、福田光睦(Modern Freaks主宰)
※1000YEN(ワンドリンク付き)

ケロッピー前田展「ホルマリン・スケープ」
カフェ百日紅
03-3964-7547

先週(3/17)のトークショーより。

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左から、私、ケロッピー、みーな(着ぐるみスト)、鈴木孝(TH編集長)、なまこ(イラストレーター)、辻陽介(VOBO編集長)、富崎NORI(イラストレーター)

雑誌『トーキングヘッズ叢書』と女子アーティストの台頭について、語りました。


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乱入のNORIも大熱弁!!

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応援席には御茶漬海苔先生が!?

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「ホルマリン・スケープ」とは、作品化されたホルマリン標本に映し出される心象風景である。そこにはブレイド(医療用メスの刃)があり、スキン(生きた人間から剥がされた皮膚)があり、鮮血を拭い取ったペーパーがあり、高濃度のホルムアルデヒド溶液が充満されている。
 その被写体となったホルマリン標本は、「CLONE L AND R」と題され、2005年にフランスの身体改造アーティスト、ルーカス・スピラとのコラボレーションによって生まれたものをホルムアルデヒド溶液に投入したものである。透明のアクリル板に挟まれた素材は私自身の額から剥がされた皮膚であり、そこから取られたDNAがクローン技術によって試され、“私”がいつの日か蘇生するかもしれない。そんなことが実現するのは、1万年後のことかもしれないが、常に未来的なヴィジョンを思い描きながら、ホルムアルデヒド溶液の気泡の向こう側に“未来”を探して欲しい。

ケロッピー前田

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2012年3月15日 (木)

本日から"Formalin Scape"ホルマリン・スケープ

"Formalin Scape"ホルマリン・スケープ
~1万年後のためのスキン&ブレイドの風景~
a landscape of human skin and blade for 10.000 years and beyond

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2012年3月15日(木)~4月9日(月)@カフェ百日紅
東京都板橋区板橋1-8-7小森ビル101 03-3964-7547

※会期中毎週末に豪華ゲストを迎えてのトークライブあり。

3/17(土)19:00 - 鈴木孝(TH編集長)、辻陽介(VOBO編集長)、みーな(着ぐるみスト)、なまこ(イラストレーター)
3/24(土)19:00 - 徳野雅仁(イラストレーター、自然農法)、シギー吉田(写真家)、福田光睦(Modern Freaks主宰)
4/1(日)17:00 - ゴッホ今泉(イラストレーター、デパートメントH主宰)、Kid'O(ラバーショップKurage)、サエボーグ(インフララバーアーティスト)
4/7(土)19:00 - 釣崎清隆(死体写真家) 、ルーカス・スピラ(身体改造アーティスト) and more......


「ホルマリン・スケープ」とは、作品化されたホルマリン標本に映し出される心象風景である。そこにはブレイド(医療用メスの刃)があり、スキン(生きた人間から剥がされた皮膚)があり、鮮血を拭い取ったペーパーがあり、高濃度のホルムアルデヒド溶液が充満されている。
 その被写体となったホルマリン標本は、「CLONE L AND R」と題され、2005年にフランスの身体改造アーティスト、ルーカス・スピラとのコラボレーションによって生まれたものをホルムアルデヒド溶液に投入したものである。透明のアクリル板に挟まれた素材は私自身の額から剥がされた皮膚であり、そこから取られたDNAがクローン技術によって試され、“私”がいつの日か蘇生するかもしれない。そんなことが実現するのは、1万年後のことかもしれないが、常に未来的なヴィジョンを思い描きながら、ホルムアルデヒド溶液の気泡の向こう側に“未来”を探して欲しい。(ケロッピー前田)

"Formalin Scape" is a mind scape of reflection for specimen in formaldehyde solution. The image contains a scalpel blade, human skin taking from living human and blood soaked paper in highly concentrated formaldehyde solution.
The remaining specimen is take from an art collaboration with French body modification artist Lukas Zpira in 2005, titled "CLONE L AND R". Also viewable is a section skin taken from my forehead supported on transparent acrylic boards. My parting wish will be that future technology allows my return using this DNA sample. Perhaps, 10.00 years later, who knows, but the vision is here and the future is held within the bubbles !
Enjoy the journey to "Formalin Scape".

Ryoichi "Keroppy" Maeda



ケロッピー前田
Ryoichi "Keroppy" Maeda

伝説の雑誌『BURST』でタトゥー、ピアス、身体改造、フェティッシュなどの最前線を海外&国内でレポート。日本のアンダーグラウンド・シーンの証人として、そのドキュメントを続ける。
写真集『スカーファクトリー』(クリエーション・ブックス)、DVD『ア・ホール・イン・ザ・ヘッド』(アップリンク)など、監修編著書多数。

Ryoichi "Keroppy" Maeda is photographer and journalist who has been reporting the cutting edge of Japanese underground scenes, tattoo, piercing, modification and fetish etc. He is well known for remarkable works at legendary magazine "BURST". He has published "SCAR FACTORY" (CREATION BOOKS), ”A Hole in the Head" (UPLINK) etc.


Solo Exhibitions

2011 "BAGELHEAD/Salines" Gallery Algea, Tokyo
2011 "BODY MOD" A Store Robot, Tokyo
2010 "The Suspensions" Sakurazaka Art Gallery, Tokyo
2009 "Suspension View / Formalin Scape" Hyaku Gallery,Tokyo
2009 "Extreme Body Modification in Japan" The Body Archive Gallery,NY
2008 "Body Modification Laboratory" Subterreneans,Osaka
2007 "Modified Generation" Hyaku Gallery,Tokyo
2005 "Bloody Red : body modification" Vanilla Gallery,Tokyo

Group Exhibitions

2011 "Issue Immediate" Galerie Medamothi, Switzerland
2011 "After 311" Sakurazaka Art Gallery, Tokyo
2011 "Nezumi-kou Exhibition" Red Cube, Tokyo
2009 "The Best Of New York Part Two" Broadway Gallery, NY
2008 "Hakuchu-no-Dai-Misemono Exhibition" Vanilla Gallery,Tokyo

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2011年10月 8日 (土)

今月13日まで。ケロッピー前田展「BAGELHEAD /Salines 」

みんなで叫ぼう!! ベーグルヘッド!! 

絶賛開催 → 今月13日まで。ケロッピー前田展「BAGELHEAD /Salines 」
(中野オメガアルゲア /ギャラリーアルゲア・中野区中野5-1-15 スターツ天神B1)

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海外メディアでも大きく取り上げられました「ベーグルヘッド」!!


ケロッピー前田展 Keroppy Maeda Exhibition
"BAGELHEAD / Salines"ベーグルヘッド/セイリーンズ

望むなら、あなたもフリークスになれる!?
生理食塩の注入は、いまや世界が注目する身体改造パフォーマンスとなっている。
日本の現状を生き抜くために、その未来に向って手を伸ばせ。

You can mutate one-day-freaks, if you want, by pumping saline infusion.
This extreme body modification performance is the edge of the world now. Survive the radiation age in Japan. We are the future !!

生理食塩水の注入によって、顔面および身体の一部を肥大させることができる。正式には「セイリーン・インフュージョン(生理食塩水注入)」と呼ばれているが、日本で行われた実演パフォーマンスが海外メディアで紹介される際に、わかりやすく「ベーグルヘッド」という名前が付けられた。09年に日本発祥の身体改造パフォーマンスとしてWeb版の雑誌『BIZZARE』に紹介され、今年になってからは、6月半ばの『Vice Style』のレポートがきっかけで数々の海外テレビ局が取材に来るほどの大きな話題となった。通称「ベーグルヘッド」は、約2時間かけて、顔面に生理食塩水を数百ミリくらい注入すれば、原形を留めないくらいのフリークスに変貌し、一晩で体内に吸収されて元通りになる。ちなみに、肥大した額の中央が凹んでいるのは、パンパンに膨らませた後、指で強く押して変形させているから、それが“ベーグル”とよばれる語源になっている。 もともと01年の身体改造世界大会「モドゥコン」で、カナダのジェローム・アブラモヴィッチが自らの発案で実践したもので、07年からはピアッサーASAMIらのサポートのもので国内でも「セイリーン・インフュージョン」が可能となっており、また複数の志願者を一斉に膨らますスタイルは日本のオリジナルである。あなたもぜひ写真展会場で、この身体変容状態の深淵を覗いて欲しい。望むなら「あなたもフリークスになれる!! 」のだから。

今月13日まで。

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ケロッピー前田
Ryoichi "Keroppy" Maeda

伝説の雑誌『BURST』でタトゥー、ピアス、身体改造、フェティッシュなどの最前線を海外&国内でレポート。日本のアンダーグラウンド・シーンの証人として、そのドキュメントを続ける。写真集『スカーファクトリー』(クリエーション・ブックス)、DVD『ア・ホール・イン・ザ・ヘッド』(アップリンク)など、監修編著書多数。


Ryoichi "Keroppy" Maeda is photographer and journalist who has been reporting the cutting edge of Japanese underground scenes, tattoo, piercing, modification and fetish etc. He is well known for remarkable works at legendary magazine "BURST". He has published "SCAR FACTORY" (CREATION BOOKS), ”A Hole in the Head" (UPLINK) etc.

Ryoichi "Keroppy" Maeda
Bron 1965 in Tokyo,Japan
Lives and works in Tokyo

Solo Exhibitions
2011 "BODY MOD" A Store Robot, Tokyo
2010 "The Suspentions" Sakurazaka Art Gallery, Tokyo
2009 ”Suspention View / Formalin Scape" Hyaku Gallery, Tokyo
2009 "Extreme Body Modification in Japan" The Body Archive Gallery, NY
2008 "Body Modification Laboratory" Subterreneans,Osaka
2007 "Modified Generation" Hyaku Gallery,Tokyo
2005 "Bloody Red : body modification" Vanilla Gallery,Tokyo

Group Exhibitions
2011 "Issue Immediate" Galerie Medamothi, Switzerland
2011 "After 311" Sakurazaka Art Gallery, Tokyo
2011 "Nezumi-kou Exhibition" Red Cube, Tokyo
2009 "The Best Of New York Part Two" Broadway Gallery, NY
2008 "Hakuchu-no-Dai-Misemono Exhibition" Vanilla Gallery,Tokyo

ケロッピー前田展「BAGELHEAD /Salines 」最終日13日20時から
丸岡和吾の髑髏
ケロッピー前田がトレパネーションを施します。

お楽しみに!!

※最終日、ギャラリー展示は22時まで。よろしくお願いします!!

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